ルーション地方のワインは、ここ数年の間にその味わいが大きく変わってきています。フランスで最も南に位置し日差しの強いこの地域では、濃くてアルコール分が高く、もったりとして強く、やや田舎くさいタイプのワインがほとんどでした。ところがラゲールやゴビー、マタッサなど一部の志の高い生産者は、そんな風評を覆す、エレガントで気品に満ちたワインを生み出しています。そのラゲールは、地中海から内陸に20km程入り込んだ、ピレネー山脈の東端に位置し、標高も400〜500mと異例なほど高い所です。高原にぶどう畑が位置し、日差しは強いが寒暖の差が大きく、ルーションとしては涼しい気候のため、爽やかさと気品・深い味わいを兼ね備えたワインを生み出しています。彼はこの地で最高のワインを生み出すことを心に秘め、すでにルーションで高い評価を得ているドメーヌ・ゴビーにてワイン造りの修行をしました。その後自分のドメーヌへ戻り、2000年から完全有機栽培、2001年からはビオディナミに切り替えてぶどうの栽培をし、そしてやっと2001年ヴィンテージから自分の名前でワインをこの世に出しました。
ゴビー氏がぶどう栽培・ワイン造りを指導していますが、彼のワインのタイプとはまた違う、爽やかさとエレガントさがあります。
ドメーヌ・ラゲール コート・ド・ルーション "Le 20"2005(白)
とても南のワインとは思えない絶妙なバランスですよ! リアルワインガイド18号P116、当店の「番外編レヴュー」でも紹介してます。
若々しい淡いグリーンがかった色あい。ミントやハーブなどの清涼感ある香りがグラスから広がります。時間の経過とともに洋ナシ、リンゴの熟した香りも出てきます。ゆったりとやさしい果実味と品の良い甘味をたたえた辛口。鼻から抜けるハチミツ香はまるで良質のシュナンブランを思わせます。一度は試して欲しい良質な南の白ワインとしてオススメします。 |