ブルゴーニュ地方の町ボーヌからジュネーヴに向かっておおよそ2時間ほど車を走らせると、アルボワの地に到着します。この周辺は、フランス産ハードタイプのチーズにおける最高峰「コンテ」の名産地であり、ブドウ栽培だけではなく牧畜がとても盛んな場所でもあります。
多くの自然派生産者から尊敬される、特別な生産者ピエール・オヴェルノワ。ピュズラ、ロック、パカレ、ジャン・フォイヤール、大岡弘武などなど彼を尊敬する生産者は本当にたくさんいます。
ピュピヤン村においてワイン造りを営むエマニュエル ウイヨンは、ヴァンナチュールの生産者の誰もが尊敬して止まない、ピエール オヴェルノワで15歳の頃より働いていました。オヴェルノワ氏は数年前に引退、現在はビオのパン職人としてこれまた最高に美味しいパンを毎日焼いています。訪れるたびに、「自分のワインは1日に3回は変化する。だから1年では1000回近くの変化を楽しむことができるのだよ。10年以上は熟成するから、そうすると10000回の変化だな。」と語っていたことを思い出します。ウイヨンは、オヴェルノワの造ったワイン、30年以上も使用している発酵タンクや古樽だけではなく彼の哲学を正統に引き継いだ人物で、ある大変に難しいヴィンテージの醸造の際に、亜硫酸の添加を迷っていた師匠のオヴェルノワに対してウイヨン本人が、使うべきではないと進言したという話があるほどです。ウイヨンのワインは、彼が飲み頃と判断した段階で出荷されることが一般で、そのため蔵にはさまざまなヴィンテージのワインが静かに熟成しております。
2003: ハングタイムが90日という短さで猛暑の一年。収穫量18hl/ha2004: 2003年とは大きく異なり、開花から収穫までのハングタイムが111日も あった理想的な年。収穫量42/ha
アルボワ・プピヤン プールサール 2004(赤)
淡い色調とチャーミングな酸、優しい果実味。プールサールらしさが前面出たこのヴィンテージはオヴェルノワらしい滋味に溢れいます。グラスに注いでからも時間とともにどんどん美しく、華やかになっていきます。ジュラのワインの魅力を知るのにぴったりの1本です。